チャンクで英語をものにする(1)
「チャンクとは」
2020年度からC1とC2クラスに導入されたチャンクテスト。
「先生、なんで単語テストとチャンクテスト両方やるのですか?
単語単位でなくチャンクで覚えろとか、チャンクを意識して読めとか聴けとか言われますけど、
そもそもチャンクってなんなんですか?チャンと教えてください!」
と、チャンクでなくモンクをいう人がいるとかいないとか…。
チャンク(chunk)というのは、専門用語でもなんでもなく
「かたまり」のことです。
a chunk of meat 肉ひとかたまり。
英語学習でいうチャンクとは
「複数の単語が集まって意味を作っているかたまり」のこと。
例えば
Good morning と聞いて
「good=良い morning=朝」
とバラバラに考えて「良い朝」と答える人はほぼいません。
英語初心者でも「おはようございます」だとわかるでしょう。
また、
「Nice to meet you」と聞いて
「nice=すてきな、to、meet=会う、you=あなた…」
と1語1語考える人もいないでしょう。
「初めまして」「お会いできてうれしいです」
というより、
初めて会った時の決まったあいさつだと
英語のまま理解している人も多いのではないでしょうか。
発音も「ナイスチューミーチュ」と1ワードのように覚えているでしょう。
このように、複数の単語からできているのに、1ワードのように一息で言えて意味がわかるかたまり、それがチャンクです。
チャンクになるのはこのような文だけではありません。
例えば
- an increasing number of people
= ますます多くの人たち(名詞チャンク) - put an end to
= ~を終わらせる(動詞チャンク) - made in Japan
= 日本で作られた、日本製の(形容詞チャンク・過去分詞句) - to brush up my English
= 英語に磨きをかけるために(副詞チャンク・不定詞) - on Monday
= 月曜日に(副詞チャンク・前置詞句)
複数の単語からなるチャンクを1ワードのように覚えることで
コロケーション(慣用的な単語のつながり)が身に付くのはもちろん、
listening, reading, speaking, writing すべてにおいて英語力がアップします。
次回は、チャンクを使って各技能をどう向上させるのかお話しします。
To be continued (次回へ続く←これもチャンク)
by Coolmint
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